今月の臨床 子宮外妊娠—up to date
子宮外妊娠は増えているか
6.反復子宮外妊娠の問題点
野口 昌良
1
Masayoshi Noguchi
1
1愛知医科大学産婦人科
pp.362-363
発行日 1993年4月10日
Published Date 1993/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901230
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近年,微量hCG測定法の進歩,画像診断法の採用,とりわけ産婦人科領域独得の経プローブの開発に加えて,腹腔鏡検査の普及など多くの要因により,子宮外妊娠の診断精度が大いに改善された。このような展開がかつて8〜10週ぐらいにならなければ診断がつきにくかった子宮外妊娠の多くが,6〜8週という早期に診断が可能となった。このことは子宮外妊娠の破裂による多量の腹腔内出血のための出血性ショックをきたす症例が激減するところとなった。
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