今月の臨床 漢方薬—西洋医薬との使い分け
不妊症
6.無排卵
秋山 敏夫
1
,
矢内原 巧
1
Toshio Akiyama
1
,
Takumi Yanaihara
1
1昭和大学医学部産科婦人科
pp.1426-1427
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901096
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無排卵は無月経や不妊をきたす。そのため無排卵の治療に当たっては,その原因疾患を鑑別診断する必要がある。器質的疾患を除外すると,内分泌系の機能不全によるものが多い。そのため必要最小限の検査を能率よく行い治療方針を決定することが望ましい。
治療には性ステロイド療法,クロミフェン療法,ゴナドトロピン療法などがあり,かなり効果をあげてきているが,挙児希望のない場合や多胎妊娠・卵巣過剰刺激症候群などの副作用を心配する患者には対応できない。
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