今月の臨床 高年婦人科—更年期から老年期へ
一般症状の診かた,とらえ方
8.頭痛
平井 俊策
1
Shunsaku Hirai
1
1群馬大学医学部神経内科
pp.920-922
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900958
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頭痛は日常診療上もっともしばしば認められる症状の1つであるが,その原因は多彩であり,単なる対症療法のみでことが足りる心配のない頭痛から,原因疾患の治療を急がないと生命に危険の及ぶものまでいろいろである。一方,頭痛の分類としては,1962年に米国のNIHの頭痛特別委員会によるものが一般に使われてきた。1988年に国際頭痛学会の頭痛分類委員会が新しい分類1)を提唱し,この分類が最近は次第に使われるようになっている。ここではこの分類に従いながら主に更年期以後の女性に認められることの多い頭痛を中心にその鑑別と治療方針を概説したい。
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