今月の臨床 帝王切開
合併症妊娠と帝王切開
14.妊娠中毒症
中山 道男
1
,
諸見里 秀彦
1
,
宮城 博子
1
Michio Nakayama
1
1琉球大学医学部産婦人科
pp.680-682
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900886
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妊娠中毒症(以下中毒症と略)の治療管理は,対症療法の域を脱しない現況である。したがって従来の安静,食事療法,薬物療法のほかに,分娩の時期,方法を考慮する必要がある。すなわち,母体の症状,各臓器の不可逆的障害,胎児の発育障害の如何によっては,胎児の母体外生育可能を考慮した段階での妊娠の中断(Termination)が必要となるわけである。周産期管理の進歩により,この問題はさらに注目されてきた。
本稿では中毒症の分娩,中絶の方法として,帝王切開に絞って,教室のデータを交えてその適応を中心に述べる。
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