特集 妊娠中毒症—最近の考え方
妊娠中毒症の分類と診断
中山 道男
1
1琉球大学医学部産婦人科学教室
pp.478-482
発行日 1990年6月25日
Published Date 1990/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900110
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はじめに
妊娠中毒症(以下中毒症と略)の本態は昔から精力的に研究されてきたが,いずれも万人を納得させるものはない。病態そのものも多岐にわたる研究がなされ,現在では血管壁の様々な機能障害や血液凝固障害,それらを誘発する諸種の因子が関与していることが判明してきた。
一方これら病態の解明につれて,中毒症の概念もここ10年間にかなり変わってきており,これに伴って欧米では名称そのものの改訂をはじめ,病型や重症度の表現法,さらに治療管理まで見直しを行なっている。
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