今月の臨床 分娩前後の1週間
新生児
29.臍帯処置
大川 昭二
1
,
蘇 娟楠
1
Shoji Okawa
1
,
Kennan Su
1
1大川病院
pp.590-591
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900861
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臍帯への認識
臍帯は胎児と胎盤を介して,母体と連結する臓器の一部であり,出生後の処置は長い慣習によって,胎児娩出後臍帯拍動の停止を待って,結紮切断されてきた。最近では胎児内の状況を検査する目的で,経腹的臍帯血採血1),およびDopplerによる臍帯血流の測定2),あるいは出生後の臍帯血より薬物あるいは内因性の諸物質の測定による母児相関の解明などが行われ,また,いわゆる母児相関面から考慮すれば,残されたへその緒はまさに母児相関の証しとなる7)。
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