特集 臍処置をめぐって
臍処置の方法と臍帯脱落
北沢 生子
1
1国立松本病院産婦人科病棟
pp.23-25
発行日 1973年2月1日
Published Date 1973/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204470
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臍帯脱落は(以下臍脱と略す)新生児の退院決定の1つの目標であり,一般には生後7日前後に約90%以上が臍脱し,その面は清浄となって退院するのが普通であるが,時によっては容易に臍脱せず,そのために退院を延期している例に私たちはしばしば遭遇している。
当院の場合,新築移転したのを機会に分娩数は約1.5倍に増加し,時には家庭のつごうによって臍脱を待たずに,消毒法を指導して退院するケースもある。母親にしてみれば臍脱後退院したいというのが共通した心理であろうが,ベット回転利用度からも事情が許されず,不落のまま退院せざるを得ないこともあった。
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