Current Research
顆粒膜—莢膜細胞間相互作用と卵巣機能—コラーゲン膜両面培養系を用いた機能形態学的研究
小辻 文和
1
Fumikazu Kotsuji
1
1福井医科大学産婦人科学教室
pp.347-356
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900790
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,内分泌臓器の機能が細胞レベルで研究されるようになり,各臓器は一つの機能環の中の一部分であると同時に独立した機能単位でもあることが明らかになりつつある。
生体に存在する実質臓器は複数の種類の細胞によって構成されるが,各細胞はバラバラに混在するのではなく,必ず同種の細胞の集塊が接する構築をとる。特に上皮系細胞と間質系細胞が基底膜を介して接するという構造は各実質臓器の基本的細胞構築で,その生理学的な役割が何であるのかはこの半世紀間特に形態学者達の関心を引き付けてきたテーマである1)。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.