メルボルン便り
オークランド大学訪問記
堀口 文
1
Fumi Horoguchi
1
1メルボルン大学医学部地域医療学教室婦人健康センター
pp.250-251
発行日 1992年2月10日
Published Date 1992/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900761
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オーストラリア・メルボルンの6月は真冬です。オーストラリアには熱帯地域や砂漠地帯も多いので同じ冬でも都市によって気候は変わります。たとえばオーバーを着込んでシドニーへゆくと暖かくて半コートが邪魔になるといった具合です。メルボルンの空は綿をひきちぎった様な大きな雲がいつも猛烈な勢いでフィリップス湾の方に飛んでゆきますので,照ったり曇ったり,雨が降ったり,風が吹いたりのめまぐるしい変化です。しかし雲の切れ目からさす冬の日ざしはオーストラリア北部の熱帯や砂漠から暑い空気を徐々に冷やしながらも余熱を運んでくるらしく暖かさを含んでおり,ほっとします。
そんな真冬の6月18日から隣国ニュージーランドのオークランド大学産婦人科を訪れることになりました。オークランド大学産婦人科ではWomen�s Healthを推進するため当キイセンターの主任教授Lorraine Denners—teinを招いて6週間指導やら講義やらをしてもらうことになり,私も招待して戴きました。ニュージーランドはオーストラリアと同様日本人にとっては新婚旅行のメッカで,風光明眉,安全,清潔,物価安といいことずくめの国ですが,ここに留学したり働いている日本人医師は余りいないようですので,オークランド大学産婦人科の様子をお知らせしたいと思います。
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