今月の臨床 外来でみる感染症
感染症とその治療
22.頸管炎
木村 好秀
1
,
笠井 靖代
1
Yoshihide Kimura
1
,
Yasuyo Kasai
1
1(社)東京都教職員互助会三楽病院産婦人科
pp.958-959
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900523
- 有料閲覧
- 文献概要
従来,頸管炎はその臨床像をはじめ診断や治療がクリアーカットに行えず,比較的等閑視されてきた。しかしクラミジア頸管炎が,性感染症(STD)と関連して臨床上重要となり,産科的にも流早産,絨毛膜羊膜炎,前期破水,新生児感染症の原因となり注目されている。また子宮腟部びらんに伴う慢性頸管炎の取り扱いなど,その抱える問題は多岐にわたっている。そこで本稿では頸管炎の臨床上の問題点について,2,3述べてみたい。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.