今月の臨床 外来でみる感染症
症候と感染症
6.発熱
佐藤 啓治
1
Keiji Sato
1
1小田原市立病院
pp.908-910
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900507
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実地臨床における症状としての発熱の重要性は,医療技術の発展した今日にあってもいささかも変わらない。ときに生命に危険を及ぼす重篤疾患の前駆的症状のこともあり,その予防も含め適切な対応が望まれる。熱発を主訴に来院する患者は,感染症とくに上気道感染の場合が多いのであるが,とくに妊娠合併の有無は治療薬の児への影響も無視できず,軽々しく取り扱うことは危険である。
また,本稿では除外するが,悪性腫瘍や膠原病などが感染以外の発熱の重要要因であることを念頭にして決して忘れてはならない。
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