Current Clinic
分娩前胎児管理試験としてのバイオフィジカルプロファイル変法(modified BPP,MBP)の有用性
武久 徹
1
Tooru Takehisa
1
1武久産婦人科医院
pp.719-728
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900463
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分娩前胎児死亡率を低下させるための検査が生化学的検査から超音波診断および胎児心拍数モニターを使った検査に変わり,分娩前胎児死亡率も低下してきた。最近.日本でもNSTおよび羊水量推定の組み合わせによる分娩前胎児管理試験が使用されるようになったが,米国における普及に比べると,未だ極めて少数の施設でしか行われていない。他の分娩前胎児管理試験としてcontraction stress test(CST)およびbiophysical profile(BPP)があり,主にnon-reactive NSTのbackup testとして利用されている。日本ではnon—reactive NSTの次に行うbackup testの方法,分娩前胎児管理試験の開始時期などで諸外国との違いが見られる。そこで分娩前胎児管理試験の開始時期,backup testの問題点などを検討し,当院での3年間の成績と比較し,modified biophysical profile(MBP)の有用性について解説した。
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