症例
Meigs症候群を呈した卵巣莢膜細胞腫の1例
井川 洋
1
,
大頭 敏文
1
,
乾 貞治
1
,
森下 一
1
,
青野 敏博
1
,
水野 和人
2
,
佐野 寿昭
3
Hiroshi Ikawa
1
,
Kazuhito Mizuno
2
,
Toshiaki Sano
3
1徳島大学医学部産科婦人科学教室
2徳島大学医学部第3内科学教室
3徳島大学医学部第1病理学教室
pp.119-122
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900288
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我々は本邦においてまだ数例しか報告のない,Meigs症候群を呈した卵巣莢膜細胞腫の一例を経験した。症例は,71歳の主婦で,胸水貯留のため内科入院中に血中CA125の異常高値を伴った右卵巣腫瘍が発見され,当科にて卵巣癌の疑いにて両側付属器切除術および単純性子宮全摘出術を行った。術後病理組織検査にて卵巣腫瘍は卵巣莢膜細胞腫であることが判明し,術後胸水は速やかに消失,血中CA125濃度も著しく低下した。
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