症例
Meigs症候群を呈した卵巣莢膜細胞腫の1例
菅 三知雄
1
,
田村 豊一
2
Michio Suga
1
,
Toyokazu Tamura
2
1厚生連北秋中央病院産婦人科
2厚生連北秋中央病院内科
pp.461-464
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207007
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
卵巣腫瘍,特に線維腫に胸水および腹水を合併し,その摘出後に胸腹水の速やかな消失をみる場合は,周知のようにMeigs症候群と呼ばれており,種々の腫瘍を含め数多くの報告がなされている。しかしながら,莢膜細胞腫に同症候を呈することはかなり少なく,本邦ではこれまで5例の報告をみるにすぎない1)。今回,特に胸水の著明な貯留をともなった卵巣莢膜細胞腫の1例を経験したので報告する。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.