原著
Danazol Spironolactone併用による体重増加抑制効果の検討
澤田 富夫
1
,
吉村 俊和
1
,
白木 誠
1
,
神谷 貴之
1
,
青木 豊和
1
,
吉田 麻里子
1
,
服部 公博
1
,
隅山 充樹
1
,
河上 征治
1
,
福島 穣
1
Tomio Sawada
1
1藤田学園保健衛生大学産婦人科
pp.111-114
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900286
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子宮内膜症患者8名にDanazol400mg/日連日投与し体液調節に関与する種々の因子に付き検討を加えた。Danazol投与直後より急速に血中のaldosteroneは上昇し投与1週目には前値の148.2±2.7%,3週目には178.2±3.1%に増加した。またAldo—steroneの体液貯溜作用に起因すると考えられる体重増加は投与前に比し1週目で1.5%,3週目で2.5%であった。次に体重増加を抑制する目的にてDanazolとSpironolactone(Aldactone A)を同時投与した。同時投与により血中Aldosteroneは1週目で133.4±4.1%,3週目で138.1±4.4%とやや増加抑制傾向が認められた。さらに体重増加は1週目で0.5%,3週目で1.3%とDanazol単独投与に比較し抑制傾向を認めた。
以上よりSpironolactoneの同時投与はDanazolによる体重増加を抑制する可能性が示唆された。
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