特集 救急手技のポイント
Ⅲ.胎児・新生児
筋性斜頚
谷口 和彦
1
1静岡県立こども病院,整形外科
pp.359
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900088
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本症は胸鎖乳突筋の分岐部に“肉芽腫”が生じ,それが吸収,線維化されて頸椎の可動域制限を来す。その原因はなお不明であるが,分娩時の外傷の関与が大きい。しかし,通常の外傷と異なる点は,腫瘤として気づかれる“肉芽腫”が受傷直後ではなく,生後1週以後であることである。このため,筋肉に対する圧迫による阻血説も有力である。
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