今月の臨床 エネルギーデバイス アラカルト―知っておきたい使い方の留意点と技術革新
各種デバイスの原理・有用性と使用上の注意点
水圧式ナイフ
小木曾 聡
1
,
石井 隆道
1
,
波多野 悦朗
1
1京都大学大学院医学研究科肝胆膵移植外科
キーワード:
水圧式ナイフ
,
ウォータージェットメス
,
肝切離
Keyword:
水圧式ナイフ
,
ウォータージェットメス
,
肝切離
pp.1126-1130
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211387
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●水圧式ナイフは水流の圧力により組織を切開するデバイスで,熱を発生させず,高い組織選択性をもつことが特徴である.
●水圧式ナイフの組織破砕力を高めつつ,水しぶきの発生を避けるためには,対象組織のごく近傍にハンドピース先端のノズルを置くことが肝要である.ハンドピースは細かく動かさず,水流による組織破砕が進むのを適宜待ちながら剝離操作を進める.
●脈管や腫瘍被膜の損傷を避けて愛護的に剝離を行いたい場合に特に有用である.
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