今月の臨床 AIがもたらす産婦人科医療の変革
婦人科腫瘍
卵巣がんの病理組織画像のAI診断に基づく治療選択・予後予測ツールの開発
植田 彰彦
1
,
濱西 潤三
1
,
万代 昌紀
1
1京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学
pp.1252-1257
発行日 2023年12月10日
Published Date 2023/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211116
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●卵巣がんの病理組織画像は多様な組織像を呈する.病理組織画像の特徴をいかにAI技術を用いて捉え,症例ごとの予測精度を高められるか,が予測ツール開発のうえでの課題となる.
●卵巣がんのうち最も多い高異型度漿液性癌を対象に,組織形態や腫瘍内外のリンパ球浸潤に注目し,治療選択や予後予測につながるAI病理組織細分類アルゴリズムを構築した.
●病理組織診断画像と臨床情報や遺伝子発現情報などを組み合わせたマルチモーダル解析が注目されており,新規病理組織画像の特徴の発見や個別化医療への活用が期待される.
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