今月の臨床 専攻医必携! 免疫チェックポイント阻害薬が変える子宮がん診療
子宮頸がん編
抗がん薬併用ペムブロリズマブへのベバシズマブ併用の有効性
太田 剛
1
1山形大学医学部産婦人科
pp.882-889
発行日 2023年9月10日
Published Date 2023/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211054
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●ペムブロリズマブは,活性化T細胞上に発現するPD-1受容体を阻害することで,がん細胞の免疫逃避機能を解除する.
●ベバシズマブは,がん微小環境を免疫抑制状態に保つVEGFを阻害することで,がん細胞を攻撃するT細胞を活性化させる.
●ペムブロリズマブとベバシズマブを併用投与することで,免疫逃避機構と免疫抑制状態が解除され,抗腫瘍効果が高まる.
●進行・再発子宮頸がんに対してペムブロリズマブ+化学療法±ベバシズマブは,従来の治療と比較して予後を改善した.
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