今月の臨床 乳腺―産婦人科医が知っておくべき必須知識
乳がんの早期発見
ホルモン補充療法,ピルと乳がんリスク・検診の有効性
片岡 明美
1
,
阿部 朋未
1
,
大野 真司
1
1がん研究会有明病院乳腺センター乳腺外科
pp.384-388
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210911
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●有子宮女性へのエストロゲン+黄体ホルモン併用療法は長期投与により乳がん発症リスクを増加させ,子宮摘出後女性へのエストロゲン単独療法においても乳がん発症リスクを増加させる可能性がある.
●低用量経口避妊薬(OC)と低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)の使用は乳がん発症リスクを増加させる可能性がある.
●女性が自分の乳房の状態に日頃から関心をもち,乳房を意識して生活する「ブレスト・アウェアネス」という習慣は,今後の乳がん早期発見における新しい考え方である.
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