今月の臨床 胎児発育のすべて―FGRから巨大児まで
予後
FGR出生児の予後―DOHaD仮説を踏まえて
江畑 晶夫
1
1昭和大学医学部小児科学講座
pp.910-916
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210783
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●胎児発育不全(FGR)であった児はsmall for gestational age(SGA)児であることが多く,低出生体重児や早産児であってもappropriate for gestational age(AGA)児とは留意すべき症候が異なる.
●DOHaD仮説とは,胎児期から生後早期の成育環境が将来の疾病リスクや体格に影響を与えるという概念である.
●低出生体重児(またはFGR)では将来高血圧や代謝異常症をはじめとした生活習慣病に罹患するリスクが高いことを認識する必要がある.
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