今月の臨床 HPVワクチン勧奨再開―いま知りたいことのすべて
世界の趨勢と特殊な集団への接種
世界におけるHPVワクチンの現状
井箟 一彦
1
1和歌山県立医科大学産科婦人科学教室
pp.788-793
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210762
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●世界保健機関(WHO)は,HPVワクチンを全世界で国の接種プログラムとして実施すべきとし,9〜14歳の女子への2回接種を推奨している(日本では3回接種).
●子宮頸がんの世界的な排除に向け,90%の女子が15歳までにHPVワクチン,70%の女性が35歳・45歳までに2回の検診,90%の子宮頸がん患者の治療の3つが必要である.
●男性へのHPVワクチン接種もgender-neutral vaccinationとして50以上の国がプログラムに導入し,有効性と費用対効果のデータが蓄積されつつある.
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