増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第3章 生殖補助医療の調節卵巣刺激
LHサージ誘発法(trigger)
hCG投与とそれ以外のLHサージ誘発法―double/dual trigger・r-hCGとその臨床的意義
杉山 力一
1
,
中川 浩次
1
1杉山産婦人科
pp.171-175
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210663
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▶ARTにおけるLHサージ誘起法には,現在,GnRH―アゴニストの点鼻法とhCG製剤の皮下/筋肉投与があり,hCG製剤は半減期が長く,OHSSのリスクを伴う場合は,GnRH―アゴニストの点鼻法が望ましい.
▶GnRH―アゴニストは即効性があり,自然のLHサージと似た状態を作ることができる.一方,下垂体の脱感後やGnRH―アンタゴニスト使用直後は,hCG製剤を用いて誘起を行う.
▶高ゴナドトロピン状態からの卵巣刺激の際には,hCG製剤を使用した誘起が望ましい.
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