合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて
周産期
羊水検査・絨毛検査の適応と実施法
三浦 生子
1
,
長谷川 ゆり
1
,
三浦 清徳
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科産科婦人科学分野
pp.62-68
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210564
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●羊水検査ならびに絨毛検査の前後には遺伝カウンセリングが必須であり,検査の意義,実施時期,検査精度と限界,倫理的問題,検査結果への対応などについて情報提供する.
●安全に検査を行うために,超音波検査で母体の腹壁と子宮との間に腸管がないこと,胎児心拍動,胎児発育と妊娠週数,胎児形態異常の有無,羊水量ならびに胎盤付着部位を確認し,超音波ガイド下に穿刺する.
●羊水検査は羊水中の胎児由来細胞を検査するので胎児の染色体核型を反映している.一方,絨毛検査は胎盤の染色体核型を示しており,必ずしも胎児のそれを反映しているとは限らない.
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