今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法
同期不全の臨床
プロゲステロンによる効果の個体差にどう対応するか?―ERA検査に基づく凍結胚移植時期の調整
京野 廣一
1
,
吉永 光希
1
,
橋本 朋子
1
1京野アートクリニック高輪
pp.1218-1225
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210199
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
●子宮内膜着床能検査(ERA)とは個人の胚の最適な“着床の窓(WOI)”を調べる検査で,約30%の女性はWOIがずれており,是正して移植することで着床率向上を期待できる.
●移植から接着までの時間を考慮し,凍結時と移植時の胚のgrade(Gardner分類 : 胚盤胞凍結時grade 4,融解移植時grade 5)を統一する.
●ERAの精度と再現性を高めるためにホルモン補充周期(HRC)にERA検査を実施し,凍結融解胚盤胞移植時にも同じプロゲステロン製剤を使用する.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.