特集 小児COVID-19の現在地と小児医療に与えたインパクト
Ⅱ.小児COVID-19の合併症
新生児発熱,熱性けいれんへの対応
岡田 広
1
1松戸市立総合医療センター小児医療センター小児科/小児集中治療科
キーワード:
新生児発熱
,
熱性けいれん
,
けいれん重積
,
COVID-19
Keyword:
新生児発熱
,
熱性けいれん
,
けいれん重積
,
COVID-19
pp.325-329
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000894
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SUMMARY
▷まれに集中治療管理を要する報告もあるが,新生児COVID-19で重症化する症例は少ない.
▷新型コロナウイルスが陽性であっても,新生児発熱に対しては培養検査や抗菌薬治療の閾値を低く意識しておくことが安全である.
▷COVID-19に伴う熱性けいれんでは,好発年齢よりも高い年齢の児にも注意が必要であり,急性脳症との鑑別に留意する.
▷COVID-19に伴ってけいれんを起こした児に対して感染対策に意識を集中しすぎず,けいれんへの初期対応やけいれん持続時の搬送を遅滞させない体制構築が重要である.
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