今月の臨床 胎児心臓を診る―この超音波所見を見逃すな!
胎児不整脈
胎児頻脈性不整脈の鑑別
三好 剛一
1
1国立成育医療研究センター臨床研究センター
pp.1149-1155
発行日 2023年11月10日
Published Date 2023/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211098
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●胎児心室拍数180bpm以上が持続する場合に胎児頻脈性不整脈を疑うが,180〜200bpmでは絨毛膜羊膜炎や胎児アシデミアにも留意する必要がある.
●胎児超音波診断は,心電図のような電気信号による評価ではないことから,その限界を認識したうえで,M モード法とパルスドプラ法を用いて正確な不整脈診断に近づける.
●パルスドプラ法では,入射角が上大静脈と上行大動脈の血流方向にできるだけ平行になるようにし,サンプルゲートの幅を血管径よりも広めに設定し,上大静脈寄りでサンプリングする.
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