増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス
周産期
所見アトラス:臓器別評価
胎児心臓の機能検査―胎児不整脈
前野 泰樹
1
1聖マリア病院新生児科
キーワード:
胎児頻脈性不整脈
,
胎児徐脈性不整脈
,
胎児期外収縮
,
胎児心エコー
,
胎内治療
Keyword:
胎児頻脈性不整脈
,
胎児徐脈性不整脈
,
胎児期外収縮
,
胎児心エコー
,
胎内治療
pp.114-121
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210939
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●胎児の不整脈は,超音波検査のMモード法・ドプラ波形により心房と心室の収縮を同時記録し,その関連から診断する.
●胎児治療の有効性が確立している胎児頻脈では,心室収縮から心房収縮までの時間計測(VA間隔)が,治療法選択のために必須の技術となる.
●胎児徐脈では,まずブロックを伴う心房期外収縮の2段脈の鑑別が必要であり,その他,基礎疾患の検索や心機能の評価など,管理法の選択のために多くの情報収集が要求される.
●胎児にたびたび認められる期外収縮では,稀にある心室期外収縮症例を確実に抽出して,的確な管理方法を選択する.
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