増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
婦人科編
Ⅲ.更年期・老年期
肩こり・腰痛
岩佐 弘一
1
1イワサクリニック
pp.139-141
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209988
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処方のポイント
◆肩こりには薬物療法の効果が低い.NSAIDsの内服や外用薬,筋弛緩薬を用い,精神的要因が強い場合は抗不安薬を併用する.
◆日常生活に留意するほうが効果的である.睡眠時間や休憩・休息の確保などの疲労回復に向けた対応や,僧帽筋が持続的に収縮・牽引されないように姿勢の指導を行う.
◆腰痛の急性期には,NSAIDsの内服や外用薬,筋弛緩薬を用いて速やかな除痛を図り,痛みがあっても仕事を含め普段の活動を維持させる.
◆慢性化の治療および再発予防に運動療法を推奨する.NSAIDsの効果が乏しい場合には,痛覚過敏に有効な薬物を併用する.
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