今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて
今の時代の漢方診療
最近の漢方診療―診察から薬剤選択まで
大澤 稔
1,2
1東北大学病院産科婦人科
2東北大学病院産科漢方内科
pp.718-726
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209781
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●患者の虚実は,体格を指すというよりは,病気に抵抗する体力の充足状態を「実証」,不足状態を「虚証」と捉えると理解しやすい.
●気の異常(気虚,気鬱,気逆),血の異常(瘀血,血虚),水の異常(水毒,陰虚),腎の異常は,日常遭遇する症状名に翻訳可能である.
●プライマリ・ケアにおいては,何といっても問診が決め手であり,複数の症状を結びつける(症候群と考える)ことで相応しい漢方薬が選択される.
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