今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか
良性疾患
子宮筋腫合併妊娠
梶山 広明
1
1名古屋大学大学院医学系研究科産科婦人科学
pp.436-441
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209720
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●妊娠中の子宮筋腫にみられる最も頻度の高い合併症は変性痛である.症状の多くは一過性であり,日常臨床では保存的管理で対応できる場合が多い.
●胎盤の直下もしくは近接に存在する子宮筋腫には,特に注意を要する.患者およびその家族と,起こりうる合併症の可能性を共有しておく必要がある.
●妊娠中に筋腫核出の手術をすることは,流早産や強出血の可能性が危惧されるため勧められないが,保存療法では改善しない場合,妊娠中に筋腫核出術を行う場合もありうる.
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