今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識
手術療法
精索静脈瘤(臨床・手術)の適応と限界
湯村 寧
1
,
竹島 徹平
1
,
黒田 晋之介
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター生殖医療センター泌尿器科
pp.1106-1112
発行日 2018年11月10日
Published Date 2018/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209531
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●精索静脈瘤は男性不妊患者の約3割を占めており手術治療が有効である.最も行われている術式は顕微鏡下の低位結紮術である.
●手術後3〜6か月で精液所見は改善する(わが国の調査では患者の70%程度).海外のRCTでも同様の結果が得られている.
●近年の報告で精索静脈瘤手術により精子のDNA断片化も改善することがわかってきており,ARTを行うカップルに対しても有効である可能性が示唆されている.
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