今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで
血糖管理・薬物治療の進歩
持続血糖モニタリング(CGM)の応用による糖代謝異常合併妊娠の管理
山下 洋
1
1国立病院機構長崎医療センター産婦人科
pp.983-987
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209506
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●持続血糖モニタリング(continuous glucose monitoring : CGM)は,皮下組織に留置したセンサーにより皮下組織間質液中のグルコース濃度をほぼ連続的に測定でき,詳細な血糖変動傾向や,夜間の低血糖などを評価できる.
●CGMには測定終了後にデータをダウンロードしてその結果を確認できるレトロスペクティブCGMと直近の測定値を患者自身が確認できるリアルタイムCGMがある.
●1型糖尿病合併妊娠に対しては,従来のSMBGにCGMを併用することにより血糖コントロールや周産期合併症の改善が期待される.
●1型糖尿病以外の糖代謝異常合併妊娠に対し,従来のSMBGにCGMを併用することにより血糖コントロールや周産期合併症が改善するかについては結論が出ていない.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.