今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで
定義
妊娠糖尿病の定義の変更に至る経緯・背景
平松 祐司
1
1岡山市立総合医療センター
pp.958-964
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209501
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●妊娠中に取り扱う糖代謝異常には,①妊娠糖尿病,②妊娠中の明らかな糖尿病,③糖尿病合併妊娠の3つがあり,新診断基準(2015)を用いて診断する.
●妊娠糖尿病スクリーニングは,全妊婦を対象に妊娠初期と妊娠中期(24〜28週)の2回実施する.中期のスクリーニングは初期検査が正常であった妊婦を対象に行う.
●新診断基準採用により,約10%の妊婦に何らかの糖代謝異常が発見され,母児の将来の健康状態に影響するため,妊娠前から妊娠中,産後を通じての管理が重要である.
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