今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド
がん免疫療法の分類と作用機序
腫瘍免疫の新しい理解と免疫療法のターゲット
田中 淳
1
,
坂口 志文
1
1大阪大学免疫学フロンティア研究センター・実験免疫学
pp.524-529
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209415
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●制御性T細胞は,多様ながん種の腫瘍局所に浸潤し,予後不良との相関が高い.
●制御性T細胞は,腫瘍抗原に対する免疫応答を抑制することから,腫瘍に浸潤する制御性T細胞の除去は,抗腫瘍免疫応答を賦活化する.
●腫瘍浸潤制御性T細胞の除去による免疫抑制解除と,がんワクチンや抗体療法によるCD8+T細胞の賦活化を組み合わせることで,効果的ながん免疫療法が期待される.
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