増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【疾患編4】更年期・老年期
下部尿路症状
田辺 晃子
1
1田辺レディースクリニック
pp.351-359
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209365
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外来管理のポイント
❖訴えのある下部尿路症状が,①蓄尿症状,②排尿症状.③排尿後症状のいずれに分類できるか見きわめるのが診療の鍵である.以上の症状は重複することが多い.
❖下部尿路機能の障害は,泌尿器臓器の器質的異常のみならず,骨盤臓器脱や子宮筋腫など女性特有の腫瘤性病変が原因となる場合も多いため,婦人科的診療が治療法選択のキーポイントとなりえる.
❖女性の下部尿路症状のうち有症状率が高い過活動膀胱は,婦人科外来においても問診(OABSS)と簡単な検査(検尿と超音波による残尿測定)で診断でき,薬物治療することができる.
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