今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー
胚側因子による流産
生化学的妊娠と不育症─不育の定義との関連
中塚 幹也
1,2,3,4
1岡山大学大学院保健学研究科
2岡山大学病院産婦人科不育症外来
3岡山県不妊専門相談センター「不妊・不育とこころの相談室」
4岡山大学生殖補助医療技術教育研究(ART)センター
pp.800-804
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209147
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●「画像で確認できない妊娠のロス」や「部位不明の妊娠(PUL)」には「生化学的妊娠」と一部の「臨床的流産」や「子宮外妊娠」が含まれる.
●不育症における流産について,米国生殖医学会(ASRM)は「臨床的流産」のみとしているが,欧州生殖医学会(ESHRE)は「生化学的妊娠」も含むべきとしている.
●生殖補助医療実施例では生化学的妊娠と診断される率は高く,着床前スクリーニング(PGS)により生化学的妊娠が減少するかを検討する必要がある.
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