今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点
CQ309-4(新規)
分娩時の血圧管理は?
大野 泰正
1
1大野レディスクリニック
pp.731-736
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209131
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●陣痛が発来して入院した全例に対して,分娩終了までの間に適時血圧を測定する.特に妊娠高血圧症候群妊婦,入院時に高血圧を示した妊婦に対しては,定期的(2時間以内の測定間隔)に血圧を測定する.
●高血圧を認めた場合は医師に血圧値を報告し,医療介入の要否を検討する.
●収縮期血圧≧180mmHgあるいは拡張期血圧≧120mmHgが反復して認められた場合,「高血圧緊急症」と診断して速やかに降圧治療を開始し(降圧目標は血圧140〜159/90〜109mmHg),MgSO4による痙攣予防を行う.
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