今月の臨床 不妊女性に対する手術療法─適応・タイミングと手技のコツ
良性卵巣囊腫
三ッ浪 真紀子
1
,
藤原 敏博
1
1山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター
pp.179-183
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208612
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●5cm以上の卵巣腫瘍を認める場合は妊娠・非妊娠時とも茎捻転や破裂のリスクがあり,手術を勧める.
●経過観察症例では,卵巣腫瘍のサイズや性状の変化に留意して,手術適応の有無について適宜再評価を行う.また,不妊治療方針に変更があった場合にも手術適応が発生する可能性がある点に留意する.
●手術によって卵巣機能の低下が認められる可能性があるため,手術はできるだけ正常卵巣組織を破壊しないよう,術後癒着が少なくなるよう愛護的に行う.
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