今月の臨床 婦人科悪性腫瘍規約改訂のポイントと対応─「何が」「なぜ」「どのように」変わったのか
卵巣腫瘍
WHO 2014年 卵巣腫瘍の改訂のポイント
清川 貴子
1
1東京慈恵会医科大学病理学講座
pp.726-731
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208837
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●微小浸潤は浸潤巣の最大径が5mm未満と定義され,境界悪性腫瘍に分類する.この概念は,組織型を問わず上皮性腫瘍全体に適用される.
●漿液性癌は,高異型度漿液性癌(HGSC)と低異型度漿液性癌(LGSC)に分けられた.HGSCには卵管癌の卵巣転移例があることが示唆され,その前駆病変として漿液性卵管上皮内癌(STIC)の概念が確立された.
●粘液性腫瘍とは従来の腸型粘液性腫瘍のみを指す.従来の内頸部様(Müller管型)粘液性腫瘍は,新たに設定された漿液粘液性腫瘍に分類される.
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