特集 脳腫瘍WHO2016 −読影のための実践講座−
WHO2016:主な改訂ポイント
小森 隆司
1
1東京都立神経病院検査科
pp.1232-1234
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZJ.0000002709
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世界保健機関(World Health Organization;WHO)の脳腫瘍分類(Classification of Tumours of theCentral Nervous System)は,1979年の初版以来,診断技術の進歩に合わせて改訂を重ね,今回(2016年5月),第4版の改訂版(WHO2016)が出版された.この改訂版では,びまん性神経膠腫と胎児性腫瘍に 分子分類が初めて取り入れられるなど,基本的な考え方が大きく変更された.これは,腫瘍の定義をなるべく厳密にして客観性を高めるという基本方針に基づくものである.一方で,診断根拠が曖昧な腫瘍は「not otherwise specified(NOS)」を付与した記述的な名称に留め,解決を将来に委ねることとなった.
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