今月の臨床 胎児心拍数モニタリング パーフェクトマスター
胎児心拍数波形の読み方と対応
遅発一過性徐脈の発生の仕組みと対応
千田 英之
1
,
金杉 知宣
1
,
菊池 昭彦
1
1岩手医科大学医学部産婦人科学講座
pp.609-615
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208816
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●遅発一過性徐脈は2003年の日本産科婦人科学会の統一見解により定義され,2008年に軽度と高度の区別が付加され現在に至る.
●遅発一過性徐脈の発生機序として,迷走神経を介した反射性のものと,低酸素症によるアシドーシスの進行に伴う心筋への直接の機能抑制作用によるものとがある.
●わが国では産婦人科診療ガイドラインに胎児心拍数陣痛図の評価法とその対応が詳細に提示されており,その内容を踏まえて診療に臨むことが求められる.
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