今月の臨床 胎児心拍数モニタリング パーフェクトマスター
胎児心拍数波形の読み方と対応
変動一過性徐脈の発生の仕組みと対応
三谷 穣
1
,
松田 義雄
2
1東京女子医科大学産婦人科
2国際医療福祉大学産婦人科
pp.600-608
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208815
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●変動一過性徐脈は急激な胎児心拍の低下および子宮収縮ごとに形が違うことを特徴とする.したがって子宮収縮とずれるかどうかではなく,その形によって遅発一過性徐脈と鑑別する.
●発生機序として,臍帯圧迫による圧受容体反射および低酸素血症による化学受容体反射が関与している.したがって,胎児が低酸素症に至っていないかに注意する必要がある.
●変動一過性徐脈への対応は定まっていないが.高度なものやatypicalなものに関しては胎内蘇生を考慮することが望ましい.
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