増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
7.男性不妊症の治療
精索静脈瘤根治術の適応と有効性
奥野 博
1
1京都医療センター泌尿器科
pp.298-304
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208743
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Point
◉精索静脈瘤(特に高度な静脈瘤)治療により,約60〜70%の患者で精液所見の改善が,約30〜50%の患者でパートナーの自然妊娠が得られ,男性不妊症の重要な原因の1つである.
◉近年のメタアナリシスにおいて,精索静脈瘤手術は自然妊娠率を改善する確固たるエビデンスはないものの,精液所見や精子を取り囲む環境が有意に改善することが証明された.
◉精索静脈瘤治療においては,不妊期間,妻の年齢,治療効果を考慮し,補助生殖医療(人工授精,体外受精など)の併用のタイミングを図ることも重要である.
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