増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
1.悪性腫瘍の妊孕性温存治療
Q4 高度肥満の患者に対して黄体ホルモン療法を行う際には,抗凝固療法は必要でしょうか?
牛嶋 公生
1
1久留米大学医学部産科婦人科学教室
pp.32-33
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208656
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A 現時点で若年子宮体がんの高用量プロゲステロン療法に高率に血栓塞栓症を発症するというエビデンスはなく,また,抗凝固療法を行うことで血栓塞栓症を予防できるというデータもありません.ただし,MPAが血栓症のリスクを上げることは明らかであり,予防的投与が不要とは言い切れません.血栓症を発症すれば治療継続は困難となるので,十分な説明のうえ,決定すべきでしょう.
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