今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント
妊婦の子宮筋腫
平松 祐司
1
,
平野 友美加
1
,
長谷川 徹
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産科・婦人科学教室
pp.918-924
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208526
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●筋腫合併妊娠では妊娠〜産褥期を通じ,切迫流早産,流早産,前期破水,常位胎盤早期剝離,胎児発育不全,血栓症,肺塞栓,子宮内胎児死亡などが増すことを認識しておく.
●非妊時の筋腫核出に習熟した術者は,適応があれば妊娠時の筋腫核出術も考慮する.これにより87%の症例では症状が消失し,正常妊婦と同様の妊娠生活が送れるようになる.
●筋腫合併例での帝切は難易度が高くなるため,筋腫の部位,大きさ,個数,胎盤の位置,胎位を総合判断し,起こる可能性のある合併症対策を十分行い手術に臨む.
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