境界領域の再評価とその展開 特集
産婦人科と眼—専門医にきく
妊娠中毒症と眼底所見
松山 秀一
1
Shuichi Matsuyama
1
1弘前大学医学部眼科教室
pp.651-654
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208163
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妊娠中毒症は,妊娠・分娩を契機として発生する高血圧・蛋白尿・浮腫を主徴とし,時に痙攣発作(子癇)をも惹起する一種の症候群と理解される1,2,3)(表1)。
本症の本態は不明であるが,全身細動脈の収縮が起こり,収縮期・拡張期血圧が上昇し,それを軸として全身各所に虚血性循環障害を招来することは広く認められている1〜4)。
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