特集 治療最新のトピックス
感染
感染症とエンドトキシン
吉田 昌男
1
,
稲田 捷也
1
,
平田 陸正
1
,
鈴木 美幸
1
,
遠藤 重厚
2
Masao Yoshida
1
,
Shigeatsu Endo
2
1岩手医科大学細菌学教室
2岩手医科大学高次救急センター
pp.1224-1226
発行日 1989年12月10日
Published Date 1989/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208154
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強力な広域抗生物質の出現と細菌検査が時日を要することから,感染症の治療に際して起因菌不明のまま抗生物質が漫然と投与されることが多い。しかし新生児特に未熟児や成人でも重症な患者においては,正確な早期診断と適切な無駄のない治療が救命のため強く望まれている。血中エンドトキシン(Etと略記)の定量のために開発されたトキシカラー1)とエンドスペシー2)(ともに生化学工業)を組み合わせて用いることにより,グラム陰性菌および真菌感染を非常に早く(2時間)診断できる。本稿ではこの方法を用いた我々の成績について述べ,本特集の意図を達したい。
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