特集 手術療法の進歩
新手技の導入
超音波外科用吸引装置
桑原 慶紀
1
Yoshinori Kuwabara
1
1東京大学医学部産婦人科教室
pp.829-831
発行日 1988年9月10日
Published Date 1988/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207861
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超音波外科用吸引装置は超音波周波数で振動するTipを組織に当て,それを細分・乳化し,術野に流出する生理食塩水と共に吸引除去する装置であり,最近では多くの施設に設置されるようになってきた。本装置はUltra-sonic surgical aspirator,Ultrasonic Knife,Ultrasonically Powered instrument,(ultrasonic scapelなど種々の呼称があり,日本語では超音波メスとか超音波(外科用)吸引装置,超音波手術器などと呼ばれている。最初に開発されたのがCUSA (Cavitron Ultrasonic Surgical Aspi-rator,米国クーパーレーザーソニックス社製)で,国産の装置としては超音波手術器ソノップ(アロカ社製)などがある。本稿では筆者がこれまで使用してきたCUSAを中心として述べる。
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