生涯研修セミナー IUGR
産科管理
神保 利春
1
Toshiharu Jimbo
1
1香川医科大学母子科学
pp.454-458
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207789
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胎児は,両親より受け継いだ遺伝子の制御により,受精卵から発生・分化を遂げる。細胞レベルでの増殖・分化に始まり,器官形成,臓器発育の段階を経て,妊娠24週ごろより機能的成熟へと移行する。胎児の体重の増加は妊娠28週ごろより加速され,36週以後ゆるやかになる。
IUGR (intrauterine growth retardation)とは,種々の原因により,妊娠期間(在胎週数ともいう)に比し胎児の発育が遅延している状態をいう。胎児の発育とは,この場合,胎児の体重をさす。機能的な発達の遅れについてはIUGRの語を用いない。
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